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 5月16日は、旅の日。松尾芭蕉が奥の細道に旅立った5月16日(陰暦元禄2年3月27日)が由来とされている。気軽に旅行することもままならないこのご時世に、国境も時空も超えた旅行気分を味わえる(?)映画『ベル・エポックでもう一度』(6月12日公開)の本編映像が解禁された。

【動画】映画『ベル・エポックでもう一度』本編映像&予告編

 この映画は、生涯忘れられない“あの日”を、広大な映画撮影セットで再現するサービスを利用して、古き良き想い出を再体験した主人公が、今を生きるために、大切な人たちとの未来のために、何かを見つける物語。

 職を失い妻に疎まれ、最新のデジタル機器にも対応できず、時代にも取り残されてしまった元売れっ子イラストレーターのヴィクトルは、息子から戻りたい過去を映画撮影セットに再現する体験型エンターテイメントサービス〈タイムトラベルサービス〉をプレゼントされる。

 戻りたい時代についてヴィクトルは、「1974年5月16日のリヨン」の再現をリクエスト。「運命の女性に出逢った日だ」と、妻を目の前にして平然と答える。そして、映画撮影セットに登場した1974年のフランス・リヨンの街並み。完璧に蘇った"あの日のあの場所“で〈運命の女性〉と再会した彼は、輝かしき日々の再体験に夢中になり、延長のために妻に内緒で全財産を注ぎ込んでしまう。

 しかし、「一体何が起きてる?」と予定とは違う流れに困惑するサービス業者。再現された過去と変化していく現代でさまざまな思いが交錯し、順調だったはずの体験サービスは思いもよらない方向に進んでいく。

 今回、解禁された映像は、<タイムトラベルサービス>によって、主人公のヴィクトルが戻りたい過去に旅立つシーン。当時の参考資料としてイラストを見せながら念入りに下準備する様子や、その様子を意味深に見つめる男の姿も映し出されている。撮影スタジオのような場所では、さまざまな時代の衣装を身にまとった人々の姿も。期待と不安が入り混じったような表情で薄暗い通路を抜けると、そこには今はなき想い出のホテルが…。「このホテルは80年代に廃業した。まるで本物だ」と、完璧に再現された70年代当時の街並みや衣装に感動するヴィクトル。

 監督・脚本・音楽は、『タイピスト!』などに俳優として出演し、本作が監督2作目となるニコラ・ブドス。「ヴィクトルは、最初は過ぎ去った日々へのノスタルジアだけを抱えているけれど、やがて天職を見つけ、恋に落ち、楽しく過ごしていた魅力的な自分を取り戻そうとするうちに、今の時代と向き合う強さを見出す」と、現代社会に疲れきった人々が笑顔を取り戻す物語でもあると語っている。

 主人公のヴィクトルを演じるのは、長きにわたってフランス映画界のトップに立ち続けるダニエル・オートゥイユ。妻のマリアンヌには、国民的大女優ファニー・アルダン。フランス映画界の至宝と称えられる名優2人と若き才能がハーモニーを奏でる、今を生きるすべてのひとを応援する人生讃歌。