青森県は14日、新型コロナウイルスの「N501Y」変異株に感染していた県内患者が、県内のクラスター(感染者集団)と関連している事例があったと明らかにした。変異株を検出した時点ではクラスターとの関わりが認められなかったが、事後に関連が判明したとしている。N501Y変異株が関連するクラスターは県内初。

 14日は、新たに1人のN501Y変異株感染を発表。5月に新型コロナの陽性が判明した弘前保健所管内の患者で、感染経路は分かっていない。県内でのN501Y変異株確認は10人となった。この10人のうち誰がクラスターに関係するか、あるいは変異株に関連するクラスターの情報について、県は「個人の特定を避けるため」として公表していない。

 県内では、3月下旬以降に感染した患者から、初めてN501Y変異株を検出した。その後、4月までの変異株検出は2人だったが、5月以降は8人からN501Y変異株を確認している。

 N501Y変異株は、従来の新型コロナウイルスよりも感染力が強いとされ、全国的に変異株への置き換わりが進んでいる。県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は変異株の広がりについて「もしどんどんクラスターが出てくるようであれば、置き換わるスピードはかなり速いと想定される」と懸念を示した。