青森県は11日、県内で新たに25人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。県内8保健所のうち、三戸地方を除く7保健所管内で陽性者が判明。青森市では、通所型高齢者施設で新規クラスター(感染者集団)が発生した。加えて県は、5月に感染した患者から、従来より感染力が高いとされる「N501Y」変異株を新たに2例検出したと明らかにした。

 青森市の高齢者施設クラスターでは、11日発表の1人を含め、これまでに施設の利用者・職員5人の感染が確認されている。県によると、同居人や知人ら関連も合わせた感染者は計12人。青森市は現在、施設関係者やその同居人ら22人を検査している。関係者を特定しているなどとして、施設名は非公表とした。

 五所川原管内の飲食店クラスターは、利用客または従業員3人(五所川原1人、弘前2人)が新たに陽性となった。青森市の青森慈恵会病院クラスターでは職員または患者1人が新規感染。同市の保育施設クラスターに関連し、東地方の1人の感染も判明した。

 県外系統の感染者は3人。うち八戸市は2人で、1人は関東地方の陽性者と接触歴がある。もう1人は10歳未満のため詳細は非公表。むつの1人は北海道に滞在歴があり、むつ市によると自衛隊大湊基地に所属する自衛隊員。現在は軽症で、基地内で隔離・療養中だという。このほか青森市は、市職員1人の感染を明らかにした。県内の感染確認累計は1838人。

 県が11日発表したN501Y変異株の患者は、弘前管内と上十三管内で1人ずつ。いずれも、県外に関連する経路から感染したとみられる。県内のクラスターとの関連はないという。県内のN501Y変異株確認は6例となった。

 県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は、「現在の県内感染者のうち、変異株の感染は1~2%程度と評価している。もう少し長い期間でみなければならないが、これからだんだん増えてくる可能性は十分ある」と話した。