青森県は10日、県内で新たに32人の新型コロナウイルス感染確認を発表した。保健所管内別に弘前18人、青森市8人、五所川原5人、上十三1人。県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は「弘前保健所管内も、次第に市中感染の様相を呈している」との見解を示した。五所川原管内では、飲食店で新規クラスター(感染者集団)が発生した。県内の感染確認累計は1813人。

 10日の弘前管内の陽性者18人のうち、感染経路不明は5人。5月に入り、弘前管内では一日の感染確認が2桁台となる日も複数出ている。大西医師は「経路不明の例が非常に増え、感染リスクが高まっている。クラスターの芽のようなものも、確認されている。いかに大きくならないようにするかが重要で、保健のリソース(資源)を投入している」と説明した。

 五所川原管内の飲食店クラスターは、10日に陽性が判明した3人と合わせて、利用客または従業員計6人の感染が確認された。知人や同居人ら関連も含めた感染者は10人。店舗は小規模で、県は感染拡大の可能性は低いとみている。

 県や青森市によると、青森市の新規陽性者8人のうち、感染経路不明は3人。上十三管内の1人も、感染経路が分かっていない。

 青森市は加えて、県外保健所分として、都内に住む30代男性が都内でPCR検査を受け、その後、青森市滞在中に陽性反応が出たケースがあったと明らかにした。男性は、青森市内で入院などの調整中という。

 県はこのほか、従来より感染力が高いとされる「N501Y」変異株を新たに2例確認したと発表した。いずれも5月に陽性が判明した青森市の患者で、1人は県外由来の感染、もう1人は感染経路不明。既に発生しているクラスターとは関係していないという。今後、国立感染症研究所で型などの詳細を分析する。県内のN501Y変異株確認は4例となった。