65歳以上の高齢者への新型コロナワクチン接種を巡り、政府が全国の自治体に対し、7月末までに終了時期を前倒しするよう要請したことを受け、青森県内市町村が対応に追われている。東奥日報の取材によると、一部の市町村は7月末までに接種が終了するようスケジュールを見直した。その結果、おおむね7月末までの終了を見込んでいるのは24市町村となっている。一方、ワクチンを接種する医療従事者の調整がつかない-などの理由から「7月末までに終えるのは難しい」との見通しを示す市町村もある。

 政府の前倒し要請は4月30日付。東奥日報は6、7の両日、県内全40市町村の担当者から現時点の対応を聞いた。

 4月12日から接種予約を始めた鯵ケ沢町は、8月に予約していた高齢者約500人に連絡し、接種時期を変更してもらい、9割近くが7月中に接種を終える見通しとなった。ワクチン1瓶から6回打てる注射器が配分されるようになり、1日当たりの接種人数が100人から120人に増えた影響もあったという。

 8月いっぱいかかるとみていた佐井村も接種終了を「7月中」に前倒しした。今後、8月に予約していた高齢者に連絡し、調整する。平川市、鶴田町、階上町なども接種スケジュールの見直しを進めている。

 逆に黒石市は、7月末までの達成を「厳しい」とみる。現状では8~9月中の接種終了を見込んでおり、前倒しするには「医療従事者の数が足りない」ためだ。同じく7月中の終了が難しいとみている三沢市、つがる市、六戸町、東北町の担当者も「医療関係者との調整がつかない」「医療従事者の確保が難しい」などと述べた。

 中泊町も、7月末までは「終えられない」とした。4月前半にワクチンの配分がなく、接種開始が大型連休明けにずれ込んだことを理由に挙げた。8月上旬~中旬の終了を見込む。

 また、接種予約が今後本格化する市町村もあり、希望者が想定より多かった場合、「接種可能な曜日・時間帯を増やすなど体制拡充に努める」(八戸市)など新たな対応に迫られるケースも想定される。このため終了時期は変動する可能性がある。終了日以降に希望者の接種を認める市町村もある。

 7月末までの終了見込みを示している24市町村のうち、外ケ浜、西目屋、風間浦、三戸、五戸、田子、新郷の7町村は、6月中にも接種を終える見通しを示した。