青森県は8日、県内で新たに43人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。青森市内の医療機関に勤務する30~50代女性4人の感染が判明。6日に感染が確認された50代男性医師と同じ職場で、感染者が計5人になったことから、県と同市はこの医療機関でクラスター(感染者集団)が発生したと認定した。またコロナに感染し入院中だった同市の80代以上女性と80代以上(性別非公表)の2人が、7日と8日に死亡したと明らかにした。遺族の意向で死因などは非公表。

 県内の1日の感染者としては過去3番目の多さ。県によると、保健所管内別では青森市12人、弘前26人、五所川原3人、三戸地方1人、県外1人。感染者の死亡は計26人になった。

 新たに発生した医療機関クラスターについて、市は感染した女性スタッフ4人のうち2人の発症日が4月30日だったことから、診察日だった28日と30日が感染可能性のある期間と判断。この2日間の受診者は計250人だと明らかにした。ただ、医療機関全体で感染対策を徹底していたため、当初感染の恐れがあるとしていた5月1日の87人も含め、いずれも濃厚接触者には該当しない-との認識を示した。市は受診者全員に連絡し、症状がある人の検査を進める方針。

 関係者を特定しているなどとして、医療機関名は非公表とした。スタッフの同居人らを検査している。

 感染経路不明の新規感染者は24人。このうち18人が弘前管内だった。県の泉谷和彦・新型コロナウイルス感染症対策監は「連休中で人の動きがあったことが影響したとみられる」との見方を示した。

 このほか三戸地方管内の80代以上女性は、通所型介護施設クラスター関連で、重症で入院中。青森市の20代女性は同市の保育施設クラスター関連だった。

 8日現在の入院者数は80人で、県が示している確保病床数201床に対する病床使用率は39.8%。泉谷対策監は「(病床使用率が)厳しい地域については全県的に調整しており、入院すべき人が入院できない状況ではない」と話した。