運転再開の情報を待ち、観光客や帰省客らで一時混雑した新青森駅の新幹線改札口前=1日正午すぎ

 宮城県沖を震源とする1日午前の地震で、青森県内はけが人など目立った被害はなかったが、東北新幹線が新青森-大宮駅間で約5時間運転を見合わせたため、観光客らの移動や、行楽地の人出などに影響が出た。

 県内で最も揺れが大きかった階上町の産直施設「はしかみ ハマの駅 あるでぃ~ば」では、店内で買い物中だった20人以上の客を町職員が外に誘導。けが人や津波がないことを確認し営業を再開した。店外で屋台を営む女性(68)は「津波が怖かったのか駐車場の車が一気にいなくなり、戻ってこなかった。かき入れ時の出はなをくじかれた」と嘆いた。

 県内の新幹線駅は、足止めを食った乗客で一時混雑した。八戸駅で、単身赴任先の東京に戻る予定だった会社員男性(64)は「停車して車内で缶詰めになるかもしれなかったと思うと、(運転見合わせが)新幹線に乗る前で良かった」。福島市の実家に帰省するために訪れた岩手県北地方の男子高校生(16)は「せっかくのゴールデンウイークに列車が止まり、水を差された感じ」と話した。

 新青森駅では、青森県観光からの帰りだったという埼玉県の男性(66)が「早く(運転を)再開してほしい」と願った。千葉県から帰省する息子の迎えに来たつがる市の男性は「盛岡駅周辺で急に止まったと息子から連絡があったが無事で良かった」と話した。

 東北電力によると、東通村の東通原発に異常は確認されなかった。日本原燃も、六ケ所村の核燃料サイクル施設に異常はなかったとした。