青森市の東奥日報新町ビル3階New’sホールで開催中の「江口寿史イラストレーション展 彼女~世界の誰にも描けない君の絵を描いている」で11日、マンガ家・イラストレーターの江口寿史さんらによるライブトークが行われた。抽選で選ばれた100人が、40年以上にわたって美しく輝く女性たちを作品に切り取ってきた江口ワールドの魅力に触れた。
 江口さんは、「彼女展」を監修する東京都立大学の楠見清准教授、県立美術館の工藤健志学芸員と約1時間半にわたり語り合った。横顔美人へのこだわりや、作品によく登場するメガネやギターといった“小道具”の数々、創作の流儀について解説。小学生の頃からファンという工藤さんは「日本の伝統的絵画を生かしつつ西洋的なテーマも入っている。和洋折衷と、想像力をかき立ててくれる余白が江口作品の魅力」と指摘した。

 

 

 

 

 

 

 

 

【写真】トークライブで自身の作品について語る江口さん

 「流行のサイクルは巡っており、いまの若い子が手掛ける1980、90年代の表現に自分も影響を受けている」という江口さん。久しぶりにマンガを描きたいと明かした上で「(江戸・明治期に活躍した)浮世絵師月岡芳年のように、いつの日か現代女性の風俗を描ければ」と語った。
 江口さんは来場者の質問にも気さくに回答。10日に行われたライブスケッチについて「初めて会う女性を下書きせずにボールペンで描くことにいまでもドキドキする。スポーツと一緒で鍛錬と思い、自分の修業に付き合ってもらっているようなもの」と話していた。
 「江口寿史イラストレーション展 彼女」は5月9日まで。