2月にむつ市で行った集団接種の模擬訓練。今月12日からの接種でも安全確保に注意を払いながら実施する

 65歳以上の高齢者を対象とした新型コロナウイルスワクチンの接種が12日、青森市とむつ市で始まる。両市とも施設入所者へ先行して実施する計画。これまでに模擬訓練を行うなど、スムーズな実施に向け準備を進めてきた。8日、両市にはワクチンが1箱(975人分)ずつ到着する予定。12日の週以降に青森県に届くワクチンは、他の市町村に順次配送される。

 青森市は3月下旬、市内の介護老人保健施設「すずかけの里」で模擬訓練を実施。入所者役の職員に問診と検温を行った後で接種し、控室で15分、健康観察を行う流れを確かめた。

 施設側によると、入所者の中には認知症の人もおり、接種の重複がないよう確認する手順を詰めているという。担当者は「接種後の体調不良を自分から訴えるのが難しい人もいると思う。全職員がしっかり入所者の様子を見守る必要がある」と話した。

 同市は12日の週、市内11の介護老人保健施設で入所者に対する第1弾の接種を実施する。初日は施設に市職員が出向いて状況を視察し、万一のトラブルに備える。市は今後、国から示された接種に関する手引に基づき、市の接種マニュアルを策定する方針だ。

 むつ市は高齢者施設の入所者を対象に、12日から嘱託医による巡回接種を始める。市は最初に届く1箱を規模が大きい7施設計953人分(7日現在)に回す計画。初日は同市の「みちのく荘ケアハウスみちのくグリーンリブ」など3施設の計約70人に接種する予定で、むつ総合病院内にある冷凍施設で保管するワクチンは随時、各施設にタクシーで運ぶ。

 むつ市感染症ワクチン接種プロジェクトチームの小田晃廣サブリーダーは「市民が安全に安心して接種できるよう、体制の整備に努めている」と語った。