クラスターが発生したゆきわり会の施設「ねぶた」(写真右)と「はやぶさ」=31日、青森市

 青森県は31日、県内で新たに81人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。1日の感染確認者としては過去最多で、これまで最多だった2月10日の40人を大きく上回った。青森市の障害者施設で、新規感染者68人を含む計70人の大規模クラスター(感染者集団)が発生。青森市の社会福祉法人ゆきわり会(関良理事長)は31日、29日以降に計75人の陽性者が判明したとホームページで公表した。県内の感染確認の累計は千人を超え、1031人となった。

 県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は、県庁での記者会見で「経路不明の感染が出ており、市中感染の懸念が生じている。障害者施設のクラスターも、まだまだ拡大する可能性はあり、(感染者数が)3桁になっても不思議はない」と強調した。

 県によると、障害者施設でのクラスター発生は県内で初めて。ゆきわり会の感染者75人の内訳は、29日に陽性が判明した職員と利用者各1人のほか、生活介護事業所「ねぶた」の職員6人、共同生活援助事業所「はやぶさ(ねぶた区分)」の職員7人、2事業所の利用者60人。

 県や青森市が31日までに発表したクラスターの感染者数は、20~60代の計70人。多くが症状を調査中で、一部は軽症または無症状。中等症や重症はいない。県によると、この施設で進めていた約150人分の検査は終えたが、さらに数十人程度の検査を見込んでいる。施設の利用者は全員検査済みという。

 一方、東地方保健所管内でも、東郡の介護施設での感染者が1人増え計5人となり、県が別のクラスターと認定した。

 新たに感染が判明した東地方の30代女性は、この介護施設で既に感染が判明した80代以上男性らとの接触者。介護施設関連ではほかに2人が新たに陽性となり、うち青森市の30代男性は青森消防本部の救急隊員。

 介護施設クラスターは、青森市の不動産事業所クラスターに起因する。これまで経路不明だった上十三管内の50代女性が、不動産事業所の利用客だったと判明。不動産と介護施設2件のクラスターを合わせ、感染者数は関連も含め計24人となった。

 31日の新規感染者の保健所管内別の内訳は、青森市75人、上十三3人、八戸市、弘前、東地方が1人ずつ。感染経路不明は7人。このうち、青森市の40代男性、同市の20代女性はそれぞれ、県外滞在歴がある。同市の20代男性は、青森署の警察官。上十三保健所管内の30代男性は、日本原燃の協力会社社員。