青森県は29日、青森市の不動産業の店舗で新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生したと明らかにした。感染者は青森市、東地方(東郡)、八戸市の3保健所管内にわたる利用客・従業員6人と、関連する同居人ら12人の計18人。いずれも今月18~27日に既に陽性と判明していたが、県はこれまでの保健所の調査を経て29日、同店での部屋探しを介したクラスターと確認できたという。利用客は把握できるとして店舗名は公表していない。

 一方、新たな感染者は29日午後5時半現在で確認されず、県内の累計は944人のまま。新規感染者の発表がないのは今月22日以来7日ぶり。ただ、新たなクラスターの判明などで検査中は170人と増えている。

 県によると、不動産業の店舗で発生したクラスター関係の検査対象者は約280人。うち青森市30人、八戸市60人、東地方管内60人の計約150人は終了し、残る約130人(青森市10人、八戸市120人)の検査を進めている。

 クラスターの6人は従業員3人(青森市の30~50代男女)と利用客3人(八戸市の40代男性、東地方管内の10代、50代女性)で、県は今月14~18日に同店で感染が起こったとしている。この期間の利用客と従業員は計約40人で、約30人は検査が終わったが、約10人は検査中。

 また利用客の東地方管内50代女性は、23日以降に4人の感染が確認されている東郡の介護施設の職員で、県は同施設の感染も不動産業のクラスター関連としている。

 関連12人は青森市2人(30代と50代の女性)、八戸市6人(10代以下4人と40代女性2人)、東地方管内4人(70~80代以上男女)。計18人の内訳は青森市5人、八戸市7人、東地方管内6人となっている。

 県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は会見で「人の移動が増える年度末、新年度の住居を探す場面でも今回クラスターが発生した。個人だけでなく企業や組織の感染対策として厳重な注意が必要」とあらためて警戒を促した。

 最近の感染状況についても経路不明の系統が増えているとして「桜の開花や大学などでさまざまイベントがあるだろうが、全く推奨できない。イベント自体はガイドラインに沿って安全に行うことができたとしても、必然的に人の移動は増え、4月は非常に厳しい感染状況になる恐れがある」と述べた。