映画「いとみち」の一場面(c)2021「いとみち」製作委員会

 第16回大阪アジアン映画祭(大阪映像文化振興事業実行委員会主催)が5~14日、大阪市で開かれ、青森市出身の横浜聡子監督が手掛けた映画「いとみち」がグランプリ(最優秀作品賞)と観客賞を獲得するダブル受賞を果たした。同実行委が14日、公式ホームページで発表した。すでにたくさんのお祝いメッセージが届いたという横浜監督は15日の東奥日報の取材に「賞をいただけたことで勇気をもらい、作品に自信が持てた。これに甘んじず今後も頑張ろうという身の引き締まる思いだ」と語った。

 同映画祭は2005年に始まり、09年からは毎年3月に開かれている。11年にコンペティション部門が創設されて以来、日本映画がグランプリを受賞するのは今回が初。今年は韓国、香港、中国、タイ、シンガポールなど23の国・地域から計63作品が出品した。

 実行委は受賞理由について「デビューから13年、横浜聡子監督が故郷、青森に戻り、深度のある人物像を構成したことを評価した」としている。14日夜に現地で受賞式が行われた。

 作品は、津軽を舞台に、平川市出身の女優駒井蓮さん演じる内気な女子高生・相馬いとがメイドカフェのアルバイトをきっかけに成長する姿を描いた物語。いとの父親役を俳優豊川悦司さんが演じたほか、西川洋子さん、タレントの古坂大魔王さん、りんご娘、ライスボールなど青森ゆかりの人が多数出演している。

 東奥日報のクラウドファンディング「ハナサカ」で資金を募り、昨年9~10月に弘前市などでロケを行った。

 映画は6月18日から県内で先行上映、同25日から全国で公開。東奥日報販売店で県内限定特別鑑賞券(税込み千円)を販売中。