恵比須屋が握ったおにぎり。震災当時と同じようにケースに3個ずつ収めてもらった=2月19日

 「おにぎり作れるか」。2011年3月12日午前10時ごろ、青森市松原の仕出し店「恵比須屋」に一本の電話が入った。11日に起きた東日本大震災を受け、八戸市に開設された避難所に送るための、県からの依頼だった。店から運び出すタイムリミットは午後3時。わずか5時間ほどで5千個のおにぎりを作らなければならなかった。創業70年以上を数える同社の歴史の中でも、取り組んだことがない、極めて難しい注文だった。

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