東奥日報文化財団(理事長・塩越隆雄東奥日報社代表取締役)は2月24日、青森市の東奥日報新町ビルで理事会を開き、第6回東奥文化選奨を、鍛冶職人吉澤剛(ごう)さん(34)=弘前市、ダンサー増田大介さん(39)=八戸市出身、東京都在住、小説家呉(ご)勝浩さん(39)=八戸市出身、大阪市在住=の3個人に贈ることを決めた。贈呈式は3月23日、同ビルで開く。
 東奥文化選奨は、実績を上げている新進気鋭の作家・表現者などで、本県の芸術・文化の普及や振興に大きく貢献することが期待される本県在住者や出身者を対象に、2016年から毎年1回選定している。

 

 

 

 

 

 

吉澤剛さん
伝統工芸・鍛冶職人
増田大介さん
社交ダンス・ダンサー
呉勝浩さん
小説家


 吉澤さんは、藩政時代から伝わる「津軽打刃物」の伝統と技術を受け継ぐ刀鍛冶の名門「二唐刃物鍛造所」の8代目。「暗紋」と呼ばれる美しい模様を加えた和包丁など独自性の高い作品は海外からも評価を得ており、次世代の匠(たくみ)として注目されている。
 増田さんは、20年に塚田真美さんとのペアで、社交ダンスのバルカーカップ統一全日本ダンス選手権ラテンアメリカ部門を制するなど、数々の大会で優勝を重ねている。チャチャチャやルンバなどラテンを得意とし、日本を代表するダンサーとして社交ダンスの普及発展に貢献している。
 呉さんは、社会問題を扱った硬派ものを中心に推理小説界に次々と話題作を発表。19年に「スワン」が直木賞候補作となったほか、20年には同作品で吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門を受賞。今月、新作「おれたちの歌をうたえ」(文芸春秋)が刊行された。