▼429歩
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常盤八幡宮の鳥居。毎年元日、裸参りが行われ巨大な年縄が奉納される=地図(1)

 北常盤駅から南下していくと、常盤八幡宮の鳥居と巨大な年縄(としな)が見えた。同地区では毎年元日、町の無形民俗文化財に指定されている「常盤裸参り」が行われる。約350年前の江戸時代から続くといわれ、同地区の男性たちが真冬のいてつく寒さの中、冷水で身を清め、400キロにもなる年縄をふんどし姿で八幡宮まで担いで運び、五穀豊穣(ほうじょう)や家内安全を願う。年縄の重さは、人々の願いの重さでもあるように感じた。

▼1000歩
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リンゴジュースの瓶詰め作業を行う常盤農産物加工開発センターの職員=地図(2)

 来た道を戻って県道38号へ。途中で脇道に入り、津軽みらい農協の常盤農産物加工開発センターに立ち寄った。加工場ではリンゴジュースの瓶詰め作業中で、パート職員の今泉早苗さん(45)によると「1日で1リットル瓶千本ぐらいのジュースを作ります」。夏場は無塩・無添加のトマトジュースも生産しており、県内外から注文があるそうだ。今泉さんは「4人で作業を分担している。力も必要な仕事だけど、優しい先輩方に囲まれ、とてもチームワークがいい職場」とほほ笑んだ。

▼2322歩
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「地区の人たちは催し物を楽しみにしてくれてます」と話す花田さん=地図(3)

 駅前に戻り、自由通路を通って駅西側を探索。常盤小学校近くにある常盤ふるさと資料館あすかに入り、中にいた花田恵子さん(52)に案内してもらった。ちょうど同館が収蔵する作品展の会期中で、油彩画や版画など24点を展示していた。「会場は小さいが、常盤地区の人たちはよく見に来てくれる。気軽に芸術に触れることができて、癒やされるのがいい、と言ってくれます」

▼4087歩
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地元農家の野菜などがそろう「ふじさき食彩テラス」の直売エリア=地図(4)

 資料館沿いの道から羽州街道を通り国道7号沿いへ。食彩ときわ館をリニューアルして4月30日にオープンしたふじさき食彩テラスをのぞいてみた。テラスを運営するふじさきファーマーズLABOの松丸良平総括店長によると、平日でも約千人が訪れるといい、青森市からのお客さんが多いとか。農産物直売エリアでは、旬の野菜のアスパラガスをはじめ、数多くの野菜や果物などが並び、買い物客がじっくりと品定めしていた。青森市から訪れた女性(50)は「この時期のアスパラが楽しみ。家族みんなで食べる予定です」と笑った。

▼7300歩
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「たくさんの人にこの店の味を知ってもらえたらうれしい」と話すイシザワ菓子舗の2代目店主・久敏さん=地図(5)

 常盤小学校の子どもたちの元気な声を聞きながら、ちょっと遠回りして再び駅の東側へ戻る。駅に向かう途中で1967(昭和42)年創業の「イシザワ菓子舗」を発見。「甘い物ください」とドアを開けると、2代目の石澤久敏さん(45)が出迎えてくれた。父・久雄さん(74)が考案した看板商品「たまご最中」を勧めていただき、一口。白あんの甘さとキンカンの爽やかさで、疲れた体が癒やされる…。もう一つの看板商品「生どら焼きジャン坊くん」は、家に帰ってからゆっくり味わった。ふわふわな生地のどら焼きをほおばると、優しい風味が心に染みた。