育て、ねぷた絵師(えし)−。
黒石市のねぷた愛好者団体(だんたい)「黒昇(こくしょう)会」(今井秋行(ときゆき)会長)は今年の夏、初めて小学生を対象の「ねぷた絵コンクール」を開催(かいさい)しました。出品された48作品はどれも力強く、応募(おうぼ)者の将来性(しょうらいせい)を感じさせました。
黒石ねぷた祭りには以前、ねぷたが70〜80台参加していましたが、少子高齢(こうれい)化や人口減少(げんしょう)の影響(えいきょう)で、にない手が不足、今年は過去(かこ)最少の54台に減(へ)りました。今のままでは祭りがすたれてしまうかも−と心配した今井会長が黒石市のNPO法人横町十文字まちそだて会(村上陽心(あききよ)理事長)と相談。ねぷたを愛し、将来は絵師になって祭りを支(ささ)えてくれる人を育てようとコンクールを企画(きかく)しました。
黒石市では20年以上前にも同様のコンクールがあり、今回はそれが復活(ふっかつ)したといえます。
9月9日の表彰(ひょうしょう)式で今井会長は「とても良い作品がそろった。自分たちもパワーをもらったよう」と、すばらしい作品が集まったことを喜びました。大賞の東英小5年・佐藤惺南(せな)君は、受賞した作品「戦国武将(ぶしょう)大将(たいしょう)」を元に来年の夏、角田(かくた)子ども育成会の前ねぷたを作ります。
大賞以外の最優秀(ゆうしゅう)賞は次の通り。
▽5・6年 三浦芭瑠(はる)(上十川6)▽3・4年 三浦凌騎(りき)(北陽3)▽1・2年 野呂光佑(こうすけ)(田舎館2)