先輩(せんぱい)、高校受験頑張(がんば)って! 田舎館中学校(舘山光伸(たてやまみつのぶ)校長)の1、2年生が、3年生57人の志望校(しぼうこう)合格(ごうかく)を願い、校庭でスノーアート制作(せいさく)に挑戦(ちょうせん)しました。扇子(せんす)をモチーフとした図柄(ずがら)の中心に「夢(ゆめ)」の文字を配置したデザインで、1時間半ほどかけて縦(たて)約50メートル、横約80メートルの作品を完成させました。
生徒会役員の9人が、田舎館村の名物イベント「冬の田んぼアート」で巨大(きょだい)スノーアートを制作している団体(だんたい)「It’s OK.」(イッツオーケー)の3人から指導(しどう)を受け取り組みました。デザインは生徒と同団体が相談して決め、「夢」の文字には夢に向かって羽ばたいてほしい-との願いを込(こ)めたそうです。
時折強い風が吹(ふ)く中、生徒たちはデザイン図案通りのアートになるよう、方位磁石(じしゃく)を使って角度を見極(みきわ)め、スノーシューで雪の上を歩いて慎重(しんちょう)に足跡(あしあと)をつけました。完成後、校舎(こうしゃ)から作品の出来栄(できば)えを確(たし)かめると、「すごい」「大きいね」と声が上がりました。
生徒会長の木村翔(きむらしょう)さん(2年)は「風が強くて大変だったけど、3年生には今までお世話になった分恩返(おんがえ)しをしようと頑張った。この作品を見て、受験を頑張ってほしい」、副会長の二階大空(にかいひろたか)さん(1年)は「きれいにできて良かった。僕(ぼく)たちの力も受験の時に使い、合格してほしい」と話しました。
合格を祈願(きがん)するスノーアート制作は、同団体メンバーで同校職員(しょくいん)の鈴木敏也(すずきとしや)さんが2016年に始め、18年からは生徒も参加しています。