消しゴムスタンプを作る講座(こうざ)がこのほど、青森市の県総合(そうごう)社会教育センターで行われ、親子連れなど約30人が挑戦(ちょうせん)しました。講師(こうし)を務(つと)めた同市の版画家(はんがか)竹林嘉子(たけばやしよしこ)さんは「作ったスタンプを使って、心がこもった手作りの手紙やはがきを出してほしい」と話しました。
▼版画家竹林さん(青森)が講座 親子ら30人挑戦
「消しゴムはんこ作り講座」は、冬休みの子ども向けイベントの一環(いっかん)として行われました。参加者は、竹林さんが過去(かこ)に制作(せいさく)した消しゴムスタンプなどから図柄(ずがら)を選択(せんたく)。トレーシングペーパーに鉛筆(えんぴつ)で描(か)いた絵を「はんこ用消しゴム」に写し、彫刻刀(ちょうこくとう)などで彫(ほ)りました。
竹林さんは「曲線を彫る時は刃(は)を固定して消しゴムを回す」「不要な部分は切り落としましょう」などアドバイス。子どもたちは黙々(もくもく)と彫り進め、完成したスタンプにインクを付け紙に押(お)した時には「かわいい」「うまくできた」などと歓声(かんせい)を上げました。
ペンギン柄をモチーフにしたスタンプを作成した同市浪打小学校4年の三浦一哲(みうらかずひろ)君は、完成したスタンプを「手紙などに使ってみたい」と話しました。初めて消しゴムスタンプ作りに挑戦した同市浜田小学校4年の今井暁人(いまいあきと)君は「(紙に押すときに)色のグラデーションがきれいにできた」とにっこり。
竹林さんは「『この形、この色が好き』とはっきりしている参加者が多かった。作ったスタンプを、いろいろな所に押してみてください」と話しました。