七戸町の天間林(てんまばやし)中学校は、読解力(どっかいりょく)や表現力(ひょうげんりょく)を高める目的で、新聞を使った学習を行っています。生徒たちは、新聞を読んで気になった記事をノートに貼(は)り、感想や意見を記入しています。これまで新聞を読むことがほとんどなかった生徒たちは「家族とニュースの話をするようになった」「もっと知識(ちしき)を増(ふ)やしたい」と話しています。
天間林中は、今春、天間舘(てんまだて)中と榎林(えのきばやし)中が統合(とうごう)して誕生(たんじょう)しました。新聞に触(ふ)れる機会(きかい)を増やすことで生徒たちに力をつけてもらおうと、6月からこの学習に取り組んでいます。
真新しい校舎(こうしゃ)には、吹(ふ)き抜(ぬ)けの多目的スペースがあり、新聞が置かれています。生徒たちは朝の始業前や昼休みに新聞を読み、記事を切り取ります。
切り取る記事は、地域(ちいき)の話題からスポーツ、国際情勢(こくさいじょうせい)、料理のレシピまで、人それぞれ。週の終わりに記事をノートに貼り、気になった部分に蛍光(けいこう)ペンなどで線を引いて、感想を書き込みます。3年A組の千葉周哉(しゅうや)さんは「新聞を読むことで、知らないことを知ることができて勉強になる」、甲地(かっち)史佳(ふみか)さんは「家でも新聞を読むようになった。海外のニュースに興味がある」と言います。
教務主任(きょうむしゅにん)の其田(そのだ)公人(きみひと)教諭は「世の中の動きに興味(きょうみ)がなかった生徒が、興味を持つようになったと感じる。コメントを書くだけではなく、一つの記事について意見交換(こうかん)する場をいずれつくることができれば」と話していました。