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「予備知識を持って展示を見ると見方が変わりますよ」と引地さん=地図(1)

 まずは県立三沢航空科学館へ。数多くの展示の中でも、渉外広報グループマネージャー引地勝博さん(66)のお気に入りは、1931年に世界初の太平洋無着陸横断飛行に成功したミス・ビードル号と、県人3人が関わり38年に周回航続距離の世界記録を達成した「航空研究所試作長距離機」の復元機だ。

 「ビードル号に乗って青森のリンゴが海を渡り、米国からはリンゴの苗木が贈られました。実はこの苗木から、さまざまな品種が本県で作られたんですよ」

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畑の中に整備されたサイクリングロード=地図(2)

 畑の中に整備されたサイクリングロードをてくてく歩く。春ならではの土の香りが鼻をくすぐる。畑では、土にビニールシートをかけている人たちの姿が。「ニンジンの種を植えたので、寒さを防ぐためですよ」と農家の女性。ちょうど、正午のチャイムが鳴った。

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「『おいしい』の言葉を聞くと、もっといいものを作りたいと思います」と小比類巻さん=地図(3)

 サイクリングロードを出て、三沢市民の森にある「お食事処おおせっか」で休憩。厨房(ちゅうぼう)を担当して8年目の小比類巻淳さん(33)が薦めてくれた「パイカの蒲焼丼」を注文した。「メニューにはできるだけ三沢産の野菜を使い、安い価格で提供しています」と小比類巻さん。笑顔に癒やされつつ、ご飯とパイカを頬張った。

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 市民の森の「陶芸館」は気軽に陶芸体験ができる施設。真剣な表情で作品と向き合っていた川股邦夫さん(71)は、陶芸歴25年のベテランだ。「納得できる作品ができるのは年に1、2回くらい」と自分に厳しい。

 館長の斎藤洋さん(44)とスタッフの上西久美子さん(48)によると、1キロの粘土を500円で購入すると、作品を無料で焼いてくれる。焼く作業は斎藤さんの担当。2度目の本焼きでは、12時間も釜を見守るとか。

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小川原湖をPRする三上さん=地図(4)

 裏の林を抜けると、目の前には雄大な小川原湖が。「すごくきれいな夕日が見える日があるんですよ」と市観光協会の三上ひかり係長(44)が案内してくれた。湖岸にはオートキャンプ場もあり、多くの観光客でにぎわう人気のスポットだ。

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 夏のスイレンが美しい小田内沼を過ぎ、市歴史民俗資料館に到着。淋代海岸で発見された2万年前の石器など貴重な資料が並ぶ中、ひそかに大人気なのが、80年に姉沼で釣り上げられた日本一大きいヘラブナの標本だ。「数時間かけてじっくり見ていく県外の釣りファンも多いんです」と、館内ガイドなどをしている吉光武さん(72)。

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引き出しの中の展示資料を懐中電灯で照らす広瀬さん=地図(5)

 三沢は、劇作家・歌人の寺山修司が少年時代を過ごした地でもある。歴史民俗資料館の隣の寺山修司記念館では、寺山にまつわる資料を机の引き出しの中に展示。来館者は、懐中電灯で照らしながら見るというユニークな仕掛けがある。「『寺山を探す』がコンセプト。自分なりの楽しみを見つけて」と学芸員の広瀬有紀さん(28)。疲れた身体を引きずって見る寺山作品は、いつも以上に刺激的だった。