▼1437歩
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満開のヤエザクラを背に、徒競走で全力を出す小学生たち=地図(1)

 高台から風に乗って歓声と太鼓の音が聞こえる。国道から枝分かれした坂道を進むと、戸来小学校のグラウンドに到着した。折しも運動会の最中で、校庭脇のヤエザクラはようやくピンクの花が満開。6年生の200メートル走で1位になった海野紅羽さん(11)は「徒競走は1年生からずっと1番。最後の運動会も決めたかったのでうれしい。お弁当のおいなりさんが楽しみです」とほほ笑んだ。

▼2923歩
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「田神」と彫り込まれた石碑と、代かき作業が進む水田=地図(2)

 国道に戻り、一面に田んぼが広がる戸来赤田地区を進む。あちこちでトラクターでの代かきに励む農家たちの姿が目に入った。ある水田の傍らには「田神 明治三十九年」と記された石碑。農作業を見守り、豊作をもたらす農耕神「たのかみ」をまつっている。作業の手を止めた村上秋治朗さん(75)は「何代前かは分からないが、先祖が残してくれたもの。今後も大事にしていきたいね」。

▼5781歩
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新緑の中、二つの十字架が静かにたたずむキリストの里公園=地図(3)

 今回のコースではほぼ中間地点に当たるキリストの里公園に到着。キリストと弟イスキリをしのぶ十字架の丘は今や全国区の知名度を誇る。山形県米沢市から訪れた二宮浩輔さん(34)は「日本にもこんな不思議な場所があったのかという思い。自然も豊かで気持ちいいですね」。隣接する伝承館では村に伝わる古民具や資料などを展示、名産品の「飲むヨーグルト」「生キャラ煎餅」なども販売している。木々を渡る風で汗が引いたころ、公園を出てさらに西へ。

▼10493歩
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付近の民家で咲き誇るツツジの鮮やかな花=地図(4)

 戸来上栃棚地区まで歩みを進めると、それまでに比べ民家や電柱の数が減り、木々が織りなす緑のモザイクが眼前に迫る。ぼんやり眺めていると、視界のそこかしこに濃いピンクの花が。付近ではなぜかツツジが多く植えられている。ひときわ目を引く生け垣の家の60代女性は「うちのは亡くなったおじいさんが植えたもの。この辺りの人は、手入れしなくてもきれいに咲くツツジが好きなようです」と話してくれた。

▼11075歩
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自然の中でエリアフィッシングを楽しむ愛好家=地図(5)

 ようやく目的地の「フィッシングエリア ウキウキランド」に到着。近くの沢から引いた清水が流れる2カ所の池には、ニジマスやイワナ、ブラウントラウトなどが悠々と泳ぎ、時折体を躍らせて大きな水音をたてていた。来場者の多くは愛用の釣りざおを持参し、本格派の雰囲気が満点。半年前から通っているという岩手県洋野町の間澤豊さん(44)は「魚が目の前に見えるので、自分の腕がより試される感じ」と話した直後、約40センチの大物ニジマスを釣り上げていた。