青森県は21日、新たに八戸市、三戸地方、五所川原の3保健所管内で各2人の計6人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。八戸市の1人は30代男性で、八戸市民病院に勤務する内分泌糖尿病科の医師。18日から発症した20日までの3日間で約60人に外来診療を行ったほか、受け持ちの入院患者約20人と接触した。県と市は、迅速に検査につなげる必要があるとして、その期間に受診した人は保健所に連絡するよう呼び掛けている。市民病院は同科の外来診療を22日から当面休診する。

 八戸市によると、男性医師は20日深夜に38度台の発熱があったため、21日朝に同病院の発熱外来を受診し陽性が判明した。県外滞在歴や陽性者との接触は確認されておらず、感染経路は不明。

 男性医師の接触者は患者のほか、看護師や職員ら合わせて100人規模となるが、診療に際してはマスク着用やアルコール消毒などを行っていることから、同病院は濃厚接触者がいないとみている。

 会見した今明秀病院長は「医師の感染が判明したことで外来を休診することになってしまい申し訳ない。接触者の調査を行い、安全を確認できた時点で再開したい」と語った。

 21日は医師の感染のほか、三戸地方管内の入居型介護施設で感染者が4人となったことも発表された。

 この施設の入居者または職員で新たに感染が確認されたのは、八戸市の60代女性と三戸地方管内の80代以上男女2人の計3人。18日に感染が確認されていた同管内70代女性も同じ施設関係者とされ、県はクラスター(感染者集団)となる恐れがあるとしている。入居者と職員の全員を含む約20人の検査は終了しているが、今後発症する可能性があるため。

 五所川原管内の2人は感染経路不明の40代男性、同管内の葬祭クラスター関連の70代女性。日本原燃(六ケ所村)によると、男性は協力会社の社員。濃厚接触者は職場の十数人とされ、県が検査を進めている。

 県によると、入院患者38人のうち、いずれも中等症だった70代と80代の男性2人が新たに重症となり、人工呼吸器を使用している。県内の感染確認の累計は666人、重症者は3人となった。