むつ市田名部中学校3年の杉山樺音(かのん)さんは、3月の全国JOCジュニアオリンピックカップ春季水泳競技(きょうぎ)大会で、バタフライ、背泳ぎ、平泳ぎ、自由形の四つの泳ぎ方で競う女子400メートル個人(こじん)メドレーのチャンピオンになりました。中学生ながら、県記録をいくつも持つ杉山さん。「タイムを追求して自分を高められる水泳競技が好き」と、日々練習に励(はげ)んでいます。
杉山さんは3月の大会の400メートル個人メドレーで、4分40秒12の県新記録で優勝(ゆうしょう)しました。東北中学記録も塗(ぬ)り替(か)えました。400メートル自由形と200メートル個人メドレーでは2位になり、ともに県新記録を打ち立てました。杉山さんが通うスイミングアカデミーむつの千田真也(ちだ しんや)所長(39)は「青森県の水泳選手が全国大会で優勝することは、なかなかない」と話します。
杉山さんが水泳を始めたのは2006年。それからずっと、同アカデミーで練習を続けています。今は週6日通い、多い日は1日7千メートルも泳ぎますが、「自信を持って試合に臨(のぞ)むためには、厳(きび)しい練習も必要」と前向きです。
杉山さんの次の目標は「中学生活最後の全中(全国中学校水泳競技大会)で優勝する」ことです。「良いタイムを出して結果を残せるよう、頑張(がんば)りたい」と意気込んでいます。