青森県は3日、新たに10~70代男女10人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。このうち上十三と三戸地方保健所管内の6人は三沢市の飲食店2店舗に関係する感染者と判明。県は「2店の利用客を速やかに特定できず、クラスター(感染者集団)となる恐れがある」として緊急の記者会見を開き、店名を「オフザウォール」「BLACKSHEEP(ブラックシープ)」=いずれも三沢市中央町2丁目=と公表した。昨年12月18~30日にいずれかの店を利用するなど、心当たりのある人は最寄りの保健所に連絡するよう呼び掛けている。

 新規感染者10人の居住地は、上十三管内4人、三戸地方管内3人、五所川原管内と弘前管内、八戸市が各1人。弘前管内の1人は10代で、同管内の県立高校で発生した学校クラスターに含まれる。学校クラスターは計45人、関連を含めると計52人となった。県内の感染確認の累計は500人を超え、506人。昨年12月23日に400人台となって以降、11日間で500人台に達した。

 県によると、新たなクラスターの懸念がある三沢市の両店は、いずれも酒類を提供する飲食店。上十三保健所が調査しているが、顧客名簿などがなく、利用客の把握が難しいという。各店の利用客の規模は1日当たり10~30人程度とされ、感染リスクのある期間の利用客は少なくとも200人以上とみられる。

 県や三沢市によると、この2店舗は米軍三沢基地の関係者も多く利用していたといい、米軍側も利用者の調査や検査を進めている。

 両店の感染者はいずれも従業員で、上十三と三戸地方管内に住む20~70代男女5人。このうち三戸地方管内50代男性は、両方の店に携わっている。男性と同居する40代女性も陽性と判明し、関連を含めた感染者は現時点で計6人。最初にこの男性が12月30日から発熱などの症状があったため、翌31日から両店の営業を休止している。従業員は各店数人で、接客時のマスク着用は徹底されていなかったという。

 残る新規3人は、五所川原管内50代女性、上十三管内40代男性、八戸市40代男性で、三沢の飲食店関係6人と合わせ計9人が感染経路不明。

 八戸市によると、男性は12月25日、1人で自動車を運転して県外へ移動。関東、関西地方に滞在し、1月2日に同市へ戻った。県外滞在中の12月29日に発症。同市に戻った2日に県コールセンターに電話相談して医療機関を受診、陽性と判明した。この男性は不特定多数と接触する仕事ではなく、濃厚接触者は調査中。