青森県は28日、新たに弘前保健所管内8人と青森市1人、八戸市1人の計10人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。弘前管内と青森市の計9人は全員10代で、同じ県立高校に通う生徒。県は弘前管内のこの高校でクラスター(感染者集団)が発生したと明らかにした。25~27日に感染が判明していた10代4人(弘前管内3人、青森市1人)も同じ高校と初めて公表され、クラスターは計13人となった。学校クラスターは県内初。学校名は公表していない。

 県教育委員会によると、クラスターの13人は全員生徒で、学校は24日から冬休み中。生徒には不要不急の外出を控えるよう指示したという。県によると、13人のほかに関係する感染者も1人確認されており、同クラスター関連は計14人。

 県は同じクラスや同じ部活動で複数の感染が確認されているとし、「学校生活で感染が拡大した」との見方を示した。現時点で学校関係者ら約100人を検査し、13人以外の約70人は陰性だった。あと20人は検査中。保健所がまだ調査中のため、このほかにも検査対象者は今後相当数増えるとしている。

 学校名を非公表とした理由については「飲食店クラスターなどとは異なり、関係者が特定できている。不特定多数に感染させる恐れは低い」と説明した。

 県によると、クラスターの生徒13人は、いずれも陽性者との接触が確認されている。校内でどう感染が広がったのかは調査中だが、今月後半に球技大会や合唱の行事があったという。県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は「発症日などから感染が成立したのは15日以降、冬休み前までとみられる」と述べた。

 最初の陽性判明は25日の青森市居住の生徒で、23日から発熱などの症状があった。県教委によると、学校側も25日に最初の陽性者を把握したとしている。続いて26日にもう1人(弘前管内)、27日にさらに2人(同管内)の感染が確認されていた。26日に陽性が判明した生徒は19日から鼻水や味覚・嗅覚異常の症状があった。一部生徒は発症後も登校していたという。

 一方、八戸市の新規1人は70代男性で、感染経路は不明。酸素投与が必要な中等症で入院している。濃厚接触者は同居人数人。

 また市は、25日に陽性が判明し中等症で入院した80代以上女性が重症化したと明らかにした。女性は人工呼吸器を装着している。

 県内の感染確認は累計438人。クラスター発生は弘前管内の高校で11件目となった。