「ティーボール」というスポーツを知っていますか? 野球(やきゅう)みたいですが、ルールがちょっと違(ちが)います。投手(とうしゅ)はボールを持たずに投げる動きをするだけ。打者(だしゃ)は棒(ぼう)のようなバッティングティーの上に置(お)いたボールを打ちます。こんなユニークな球技(きゅうぎ)大会「第3回Tボール大会」が2月25〜26日、五所川原市のつがる克雪(こくせつ)ドームで開かれました。
「投手のいない野球」ともいわれるティーボールは、動かないボールを打つので、あまり野球をやったことがない人も気軽(きがる)に参加(さんか)できます。「小さいころから野球を楽しむ子どもたちがもっと増(ふ)えてほしい」と考えた市体育協会(きょうかい)や五所川原野球協会が、毎年大会を開いています。ほかに野球と違う主なルールとしては、打者は2ストライクの後にファウルを打ってもアウトです。盗塁(とうるい)は禁止(きんし)です。
今大会には津軽各地から小学生以下の18チームが出場(しゅつじょう)。野球とはひと味違うティーボールを、選手たちはのびのびプレーしました。決勝は弘前レッドデビルズが7−2でP.P三輪(みつわ)に勝ち、優勝(ゆうしょう)です。3位は浜館ジュニア倶楽部(くらぶ)、4位は弘南TIAキッズでした。
スタンドでは、家族たちが「がんばれ!」と力いっぱい応援(おうえん)しました。ベースランニングを競(きそ)うアトラクションや、母親チームによるティーボールの試合(しあい)もあり、ドームには元気な声が響(ひび)きわたりました。
五所川原市三輪小2年の関貴城(あつき)選手(8)は「野球もティーボールも1年生から始めました。試合は少し緊張(きんちょう)したけれど、ヒットを打てたし、守りもうまくできました。将来(しょうらい)はプロ野球選手になりたいです」と、笑顔(えがお)で話しました。