青森市や県は15日、同市で新たに7人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。うち5人(30~80代以上の男女)は市内の通所型介護施設の利用者または職員で、市と県は介護クラスター(感染者集団)が発生したとの認識を示した。12日に陽性と判明した同市40代女性もこの介護施設の関係者とされ、クラスターは計6人。利用者と職員の施設関係者90人は既に検査済みで、6人以外の84人は全員陰性だった。市は「1カ月前からの関係者を全て把握し、感染拡大は抑え込める」として、施設名は公表していない。

 県内の感染確認は累計382人、クラスター発生は10件目。現在発生中は青森、八戸で計5件に増え、これまでで最多となった。青森市では接待を伴う飲食店2店と合わせて現在3件となり、介護施設は初。飲食店と介護施設のクラスターに接点があるかどうかは現時点で不明という。

 市によると、施設の新規感染者5人はいずれも12日に陽性が判明した40代女性の濃厚接触者で、14~15日に陽性が確認された。5人のうち80代以上の男性2人の基礎疾患は現時点で確認されていない。5人の濃厚接触者は同居人ら計7人。これまでの判明分も含めこのクラスターに関連する感染者は計10人となった。

 介護施設は12日から運営を休止している。職員らのマスク着用や消毒など感染防止対策は念入りに行われていたという。

 施設の感染者6人や検査済みの90人については「施設名や個人が特定される恐れがある」として、利用者と職員の内訳人数は明らかにしていない。

 県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は「介護現場ということで青森市保健所がスピード第一に検査し、悉皆(しっかい)(全数)的に調査している。検査のタイミングによって数人程度は陰性から陽性になる可能性があるが、感染拡大は限定的とみられる。この程度で抑え込んでいけば大規模化を防げる」と述べた。

 このほか15日発表の別の新規2人は40代と50代の男性で、いずれも12日に陽性が判明した同市40代男性の知人、職場関係者。この職場の感染者は計3人に増えたが、介護現場ではないという。