スポーツクライミングの「第6回ボルダリングユース日本選手権(せんしゅけん)」が11月21~23日、東京で行われ、最年少カテゴリーのユースCに出場した八戸市の関川愛音(せきかわ・めろでぃ)選手(湊中1年)が初優勝(はつゆうしょう)を果たしました。
関川選手は予選2位で決勝に進出。上位6人による決勝では、全3種目のうち第1課題を2回目、第2、第3課題を一発で完登しました。第1、第2課題をノーミスで完登していた予選1位の選手が第3課題でミスを重ねたため、完登に要したトライ数の差で関川選手の逆転優勝が決まりました。
決勝の第1課題でライバルに差を付けられましたが「次からは落ちられない」と腹(はら)をくくりました。集中力を切らさず、第2、第3課題は強靱(きょうじん)な足腰(あしこし)と長い手足でホールド(突起物(とっきぶつ))を捉(とら)えて頂点(ちょうてん)にたどり着きました。
関川選手は「気持ちをうまく切り替(か)えられた」と振(ふ)り返り「終了(しゅうりょう)直前まで勝てるか分からなかった…。うれしかった」と喜(よろこ)びを語りました。
小学1年生で競技(きょうぎ)を始め、初出場した大会で好成績(こうせいせき)を収(おさ)めたことでのめり込みました。現在(げんざい)、八戸市のボルダリングジムなどで練習を重ねるほか、よりよい練習環境(かんきょう)を求めて岩手や仙台に遠征(えんせい)することもあります。体つきに合わせた登り方や最適(さいてき)なコース取りを見つける観察眼(かんさつがん)、最後まで登り切る持久力(じきゅうりょく)などを磨(みが)くため、ほぼ毎日壁(かべ)に向かうといいます。
夢(ゆめ)は五輪金メダルで、東京の次の24年パリ五輪、28年ロサンゼルス五輪出場が目標。来年から国際(こくさい)大会への出場も視野(しや)に入り、夢に向けて挑戦(ちょうせん)が続きます。