青森県は30日、新たに8人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。居住地別では青森市5人、三戸地方保健所管内2人、弘前保健所管内1人。青森市5人と三戸管内のうち10代1人の計6人が現時点で感染経路不明とされる。県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は「一日に多数の経路不明者は重大。今週、経路不明の感染が続いて発生する場合は市中感染の可能性が出てくる」と強い警戒感を示した。県内の感染確認は累計295人となった。

 青森市によると、新規感染の5人(10代~50代の男女)はこれまでに同市で確認された感染者とは関係がなく、うち30~50代の男女4人は互いに接点もないという。県外移動歴などもなく、発症14日前からの陽性者との接触も不明。残る1人の10代は4人との関係性や性別、行動歴などは非公表。現時点で確認できた5人の濃厚接触者は計21人で、検査結果は1日以降に順次判明する。

 5人のうち1人は市職員の40代男性。所属部署などは非公表としたが、業務で市民との接触はないことから、各種業務は1日以降も通常通り行う。

 市職員は22日の発症後に勤務した日もあったが、一般市民と接触する勤務体系ではなかったという。27日に市内の医療機関2カ所を受診し、その後相談した市保健所の勧めで同日中に市地域外来を受診。市検査センターで検体を採取し、30日に陽性が確認された。

 小野寺晃彦市長は30日の記者会見で「一度に5人確認なので、大変重く受け止める必要がある。市民の皆さんには一段の注意喚起をお願いする」と呼び掛けた。

 一方、三戸管内で陽性となった30代女性は、25日に感染が確認された日本原燃(六ケ所村)協力会社の男性社員の同居人。男性の濃厚接触者として26日にPCR検査を受けた際は陰性だったが、30日に発症。2度目の検査で陽性反応が出た。原燃は職場関係の濃厚接触者は22人全員が検査で陰性だったと発表した。

 三戸管内の感染者は計4人となり、このうち男性社員に関連する同じ感染系統(グループ)はこの女性と26日に判明した10歳未満と合わせて3人。30日に新たに判明した、行動歴など非公表の10代1人は別系統とされた。感染経路は不明。

 このほか弘前管内の1人も10代で、行動歴や性別など非公表。県は県外で感染したとみている。