青森市の小柳(こやなぎ)小学校2年、土岐(とき)明日香(あすか)さん(8)は3歳(さい)のころからバイオリンの練習を始めました。小学校入学とともに大会に出場し、今では全国大会での上位(じょうい)入賞(にゅうしょう)を狙(ねら)えるまで上達(じょうたつ)しています。
明日香さんより先に兄の遼太郎(りょうたろう)さん(12)=同小6年=が習っていたことから、「自分もきれいな音色で弾いてみたい」と取り組み始めました。
明日香さんは、バイオリンの先生や母のはるかさん(37)に指摘(してき)されたところを次までに克服(こくふく)しないと気が済(す)まない、負けず嫌(ぎら)いの性格(せいかく)。地道に努力してメキメキと実力を伸(の)ばしました。
バイオリンがうまくなるには、常(つね)に指を動かしていることが大切だそうです。
明日香さんは毎日、登校前に朝練習、帰宅後(きたくご)は学校の宿題を終わらせてから、1時間から2時間練習しています。市内の先生の自宅(じたく)でのレッスンには週1日、大会が近くなると週3〜4日も通っています。
最近は、1月に盛岡市で開かれた第32回全日本ジュニアクラシック音楽コンクールの地区本選を突破(とっぱ)し、3月に東京で行われる全国大会での上位入賞を目指しています。
挑戦(ちょうせん)する曲目はリズムの速いところもあって難(むずか)しいというクライスラー作曲「コレルリの主題による変奏曲」。「最初は緊張(きんちょう)したけど、今は大会に出るのが楽しい。これまで2度取ったことがある奨励賞(しょうれいしょう)よりも、もっと上の賞を取りたい」と気合が入っています。
「将来は音大に入ってバイオリニストかバイオリンの先生になりたい」。明日香さんはしっかりした夢(ゆめ)に向かって頑張っています。