青森市は16日夜、同市在住の60代男性1人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。市によると、男性は自らの判断で県外医療機関に検体を郵送して陽性が判明したため、市や県の累計感染者数にはカウントしない。現時点で判明している濃厚接触者は、男性の同居者と職場関係者計8人で、17日にもPCR検査の結果が判明する見通し。

 市保健部によると、男性は4日から倦怠(けんたい)感や発熱の症状があり、9日に市内の医療機関を受診。「上気道炎」と診断され、薬を処方されて帰宅した。この時点で新型コロナ感染を疑うような症状はなく、保健所への相談もなかったという。

 その後、10、11日に出勤したが、37度台前半の微熱が続いたため、12日に自ら検体を採取して県外の医療機関にPCR検査を依頼。14日に陽性が確認され、県外の保健所が新型コロナ感染症発生届を受理した。

 現在、男性は食欲不振やせきなどの症状が続いており、市内の医療機関に入院中。発症14日前からの陽性者との接触は不明で、県外への移動歴はないという。

 県外の保健所から市に連絡があったのは15日で、発表までほぼ1日を要したことになるが、市保健部の浦田浩美部長は16日の記者会見で「15日は日曜ということもあり、県外の保健所と連絡がつきにくかった。詳細な事実確認を進めて、必要な対応をした」と説明。

 一方、市は10月に弘前市の飲食店で大規模クラスター(感染者集団)が発生して以降、市内で感染者が発生しても会見を開かず、詳細な報告を県の会見に委ねていた。今回、9月末以来1カ月半ぶりに会見した理由について、浦田部長は「飲食店クラスターと直接関係する事例でないことが明らかで、市が入院調整や濃厚接触者の特定を行ったため」と述べた。