「コアラのマーチ」といえば、だれもが知っている人気のお菓子(かし)です。青森市の南中学校に、同校の生徒がデザインしたオリジナルパッケージのコアラのマーチが贈(おく)られました。同校の文化祭でお披露目(ひろめ)されると、生徒たちは思わぬサプライズに大喜(おおよろこ)びしました。
オリジナルパッケージは、コアラのマーチを製造(せいぞう)しているロッテと県内のスーパーが共同企画(きかく)したキャンペーンに、同校3年生の畑井(はたい)理乃(りの)さんが応募(おうぼ)したことで実現(じつげん)しました。畑井さんは「全校生徒が楽しめることをやりたい」と思い、昨年末ごろに応募しました。
当選後はロッテ側の担当者(たんとうしゃ)とやりとりしながら、オリジナルデザイン作りに取りかかりました。完成したデザインはコアラの「マーチくん」が、同校のキャラクター「無敵(むてき)くん」の着ぐるみを着ています。商品名も「MINAMI(みなみ)のマーチ」になっていて、学年別と教員用に4種類の色があります。
当初はマーチくんが学校に登場する予定でしたが、新型(しんがた)コロナウイルスの感染(かんせん)防止(ぼうし)のため中止に。その代わりにオリジナルパッケージ800個(こ)のほかに、通常(つうじょう)パッケージ800個が善意(ぜんい)で届(とど)けられました。
学校に届いた段(だん)ボール十数個分のコアラのマーチは、サプライズのため高橋(たかはし)光夫(みつお)校長の協力で校長室にこっそり隠(かく)していたそうです。
畑井さんは「まさか当選するとは思ってなかった。みんなに喜んでもらえてうれしい」と話しました。お菓子は文化祭の途中(とちゅう)で、生徒と教員に配られました。