青森県は4日、新たに11人(10代~80代以上の男女)の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。このうち5人(いずれも80代以上の女性)は全て、既に入居者2人の感染が判明した八戸市の入居型介護施設の入居者で症状は調査中。この施設の入居者の感染は計7人となり、県は施設内でクラスター(感染者集団)が発生したと断定した。市は「入居者が他の介護施設でサービスを受けていることが考えられ、状況の把握と、広く注意喚起するため」として、施設名をサービス付き高齢者向け住宅「ファインスカイ」(同市西白山台6丁目)と公表した。

 クラスターの発生は県内5例目。八戸市では通所型介護施設「デイサービスセンターひまわり苑(えん)」に続き2例目となった。

 ひまわり苑利用者で感染した1人はファインスカイの入居者であることが既に確認されている。市によると、他にも入居者数人がひまわり苑のデイサービスを利用したことが新たに判明。感染経路は依然不明だが、結果的に、両施設でクラスターが連鎖した形となった。

 ファインスカイで新たに5人が感染し、市内で介護施設のクラスターが連鎖したことに対し、県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は「(ファインスカイで)今まで2人の感染が出ていたので、ある程度広がるとは思ったが、ちょっと予測より多い。どういう状況で感染が成立したのかをしっかり把握した上で、これ以上の感染を広げない方針になる。保健所の調査を待って判断したい」と述べた。

 市によると、ファインスカイの新規感染者5人に「介護度が重い人はあまりいない」(佐々木勝弘健康部長)という。同施設には39人が入居し、職員数は13人。現時点で検査結果がまだ出ていないのは入居者13人、職員10人。

 一方、県によると、職員と利用者計8人が感染したひまわり苑については、職員20人の検査が既に終了。利用者92人のうち60人の検査を終え、残り32人の検査を進めている。

 この日の新規感染者11人のうち、他の6人の居住地の内訳は弘前保健所管内5人、青森市1人。

 弘前管内5人のうち4人は弘前市の飲食店「シャモン」のクラスター関連とされる。また、このうち1人は10代(性別など詳細非公表)で、既に判明した10歳未満と10代の詳細非公表の感染者2人と接触したという。

 県内の感染確認は累計256人、経路不明は34人となった。