巫女舞(みこまい)って知っていますか。青森市内の小学2年から中学1年までの10人が、同市長島2丁目の廣田(ひろた)神社(田川伊吹(いぶき)宮司(ぐうじ))で、伝統的な舞を習っています。11月23日に同神社で行われた、お米の収穫(しゅうかく)を祝ったりする行事「新嘗祭(にいなめさい)」に、巫女の衣装(いしょう)を着たかわいらしい舞姫(まいひめ)として登場。一生懸命(けんめい)に舞い、参加者から拍手(はくしゅ)を浴びました。
廣田神社は2015年に「舞姫会」をつくり、子どもたちの巫女舞を始めました。日本の伝統(でんとう)文化や、あいさつなどの礼儀(れいぎ)作法を学んでほしい−との狙(ねら)いがあります。
10人は毎週金曜日夕方に神社に集まり、練習や文化の勉強をしてきました。牧野天音(あまね)さん(筒井南小3年)は「巫女の衣装を着られるのがいい」と思って参加しました。
新嘗祭には9人が出演。5月から練習してきた「豊栄舞(とよさかまい)」という、太陽の恵(めぐ)みや生きていることへの感謝(かんしゃ)などを表現(ひょうげん)する舞を、神さまにささげました。舞姫たちは、「榊(さかき)」という木を手に持ち、赤と白の巫女の衣装や、髪飾(かみかざ)りを身につけ、真剣(しんけん)な表情で舞いました。約1時間にわたる行事を終えた舞姫たちは緊張(きんちょう)から解放(かいほう)されて、笑顔(えがお)を見せていました。
去年に続いて2回目の角田椿生(つばき)さん(筒井小2年)は「心を一つに合わせて奉納(ほうのう)できた」、赤坂茜(あかね)さん(造道中1年)は「きれいに舞うことができた。成功したと思う」と喜びました。