青森県は31日、新型コロナウイルスに感染し入院中だった八戸市の80代以上女性1人が、コロナが原因で死亡したと発表した。市によるとこの女性は前日の30日に感染が判明し重症だった。女性が利用していた通所型介護施設(同市)の職員2人と、60代娘の知人の計3人の感染が新たに判明した。市は、施設の利用登録者90人全員を検査する方針。新たなクラスター(感染者集団)に発展する可能性がある。

 県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は「弘前市の飲食店クラスターとの関連を含め、感染経路を引き続き調査する」と述べた。

 県内の感染者の死亡は4人目。うちコロナによる死亡は八戸市の女性で2人目で、ほかの2人は老衰とされる。

 市によると、31日に亡くなった女性は29日に救急搬送され、同日夜には重症の肺炎と診断されていた。

 女性は22日に東北地方(県外)に日帰り旅行をして以降は施設を利用していなかった。それ以前の施設利用時に接触した職員に感染が判明したことから、旅行する以前に感染した可能性が高いとみられる。

 女性が通っていた施設の全職員20人は検査済みで、2人を除く18人は陰性だった。感染した職員2人の施設関係以外の濃厚接触者はそれぞれの同居人計5人。

 60代娘の知人の濃厚接触者は同居人1人。60代娘の関連では、別の知人1人は陰性だった。このほか職場関係者8人は陰性4人、検査中4人。市によると、娘が知人と会食したのは市内の飲食店で、市は陽性者が利用したことを店側にまだ通知していない。市は、この店では感染拡大しないと判断している。

 31日の新規感染者は計5人。八戸市の3人以外は青森市1人、弘前管内1人。

 30日までに入居者と職員計4人の感染が判明した弘前市の認知症対応型「グループホームパインの街」関連では、新たな感染者は確認されなかった。

 利用客と従業員の飲食店クラスターは前日と変わらず計72人(県外で確認の5人含む)。クラスター関連は、行動歴などが非公表の弘前管内10代1人を追加し177人、経路不明者は4人増え18人となった。県内の感染確認は累計227人。

 中等症だった弘前管内の80代以上女性1人が新たに重症となり、人工呼吸器を使用している。重症者は2人に増えた。