陸上の全国中学生大会最終日は18日、横浜市の日産スタジアムで行われ、男子100メートルは向かい風1.2メートルの決勝で青森市浦町中3年の水野琉之介(みずの りゅうのすけ)選手が藤井清雅(ふじい せいが)選手(千葉・君津(きみつ))と10秒87で同着優勝(ゆうしょう)となりました。
水野選手は14日に結果が発表された全日本中学生通信大会の男子100メートルでも10秒77で日本一に輝(かがや)いています。
決勝では水野選手が鋭(するど)く飛び出し、隣(となり)のレーンの藤井選手は「焦(あせ)ってしまった」そうです。水野選手は相手の懸命(けんめい)な追い上げを受けますが抜(ぬ)かれることなく並(なら)んでゴールイン。判定(はんてい)の末に同着となりました。
藤井選手は8月の競技会(きょうぎかい)で10秒68を出していますが、2年前から藤井選手を意識(いしき)して練習に励(はげ)んできたという水野選手は「相手の方が上」と割(わ)り切り、のびのびと走り切りました。
「自分の走りができなかった」と悔(くや)し涙(なみだ)の藤井選手に対し、水野選手は「ここまで走れたのも彼(かれ)のおかげ」とすがすがしい笑顔(えがお)。優勝を分け合った2人は対照的な表情(ひょうじょう)を浮(う)かべました。
大会は新型(しんがた)コロナウイルスの影響(えいきょう)で夏の全国中学校体育大会が中止になったことを受け、当初予定されていたU16競技大会の参加区分を年齢(ねんれい)から学年に改め、名称(めいしょう)も変更(へんこう)して実施(じっし)されました。