青森県は28日、新たに7人(40~80代以上の男女)の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。多くが、弘前市の飲食店「シャモン」を起点とした大規模クラスター(感染者集団)関連とみられる。新規感染者のうち1人(80代以上女性)は弘前保健所管内の介護施設入所者。県は施設名を明かしていないが、関係者によると、27日に感染を公表した社会福祉法人嶽暘(がくよう)会が運営する認知症対応型「グループホームパインの街」(弘前市)の入居者だという。抗原検査で26日に陽性の反応が出て、その後のPCR検査でも陽性だった。

 県が確認した弘前管内の介護施設関連の感染は、平川市の介護老人保健施設「三笠ケアセンター」の職員1人に続き2例目となった。

 県は29日からパインの街の職員、入居者全員のPCR検査を行う方針。県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は「濃厚接触者の特定はかなりできている。クラスターになる可能性はあるが、小規模な施設なので、陽性者が増えても1桁、場合によっては2桁」との見方を示した。

 一方、三笠ケアセンターについては、県が現在、入所者92人と、職員や出入りする関係者39人の検査を行っており、29日以降に結果が判明する予定。

 新規感染者7人はいずれも軽症か無症状。居住地の内訳は弘前管内6人、青森市1人。県内の感染確認は累計212人となった。

 入院患者は66人。このうち、これまで中等症だった弘前管内の80代男性1人が新たに重症化し、重症者の数は計3人となった。ただ、これまでの重症者2人については28日までに、症状が最も深刻な患者に装着する人工心肺装置「ECMO(エクモ)」から人工呼吸器での処置に切り替わったという。

 飲食店クラスターは前日と同じ計71人(客50人=県外で感染確認の5人含む、従業員21人)。2次、3次感染などの関連を含めた感染者は計180人に増えた。経路不明者は13人。

 また、院内感染が確認された弘前市の弘愛会病院では、感染した入院患者3人について転院の見通しが立ったという。大西医師は「(転院で)病院の負担が減った分、感染対策をしっかりできるようにする。状況は良くなると思う」と説明した。