青森県は27日、新たに16人(30~80代以上の男女)の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。その多くが、弘前市の飲食店「シャモン」を起点とした大規模クラスター(感染者集団)関連とみられる。県内の感染確認は累計205人となり、200人台に達した。

 県内のコロナ感染者は、弘前保健所管内で初確認された12日から27日までの16日間で168人増と急拡大。入院者数と入院など調整中の人の合計は27日現在で99人に上る。受け入れ病床は県全体で187床。調整中の大半が入院すると病床使用率は5割を超え、さらに医療体制が逼迫(ひっぱく)する危機的状況となっている。

 飲食店クラスターは計71人(客50人=県外で感染確認の5人含む、従業員21人)。2次、3次感染などの関連を含めた感染者は173人となった。

 経路不明の感染者は新たに6人増えて5件13人となった。県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は「市中感染というよりは、どこかで(クラスターと確認された)飲食店と関連していると思う」との見方を示した。3次感染者の数は前日から5人増の8人。大西医師は2次感染者数の多さに触れ「これからもまだ出るだろう」と予測した。

 新規感染者16人の居住地の内訳は弘前管内11人、青森市4人、五所川原管内1人。このうち弘前管内の2人は、院内感染が確認された弘愛会病院(弘前市)の60代男性職員と80代以上の女性入院患者。県によると、同病院の職員と入院患者計178人の再検査は全員終了した。同病院のクラスターは計15人。

 五所川原管内の新規1人は、鯵ケ沢町が感染を公表した町職員5人のうちの1人の同居人。クラスターは一般的に、同一施設で5人以上の感染が確認された事例を指すが、大西医師は「町職員5人のうち2人は同居の関係で、今回の新規感染者も職員の同居人」と指摘。鯵ケ沢関連の計6人中2人は職場感染よりも、同居人としての感染要素が強い-として、現時点ではクラスターには当たらないとした。

 また、職員1人の感染が判明した平川市の介護老人保健施設「三笠ケアセンター」について、県は現在、入所者92人、職員や施設に出入りする関係者39人の検査を実施しており、29日までには結果が出る見込み-としている。