青森県は26日、新型コロナウイルスの大規模クラスター(感染者集団)となった弘前市の飲食店関連の感染者のうち、入院中で重症となっていた弘前保健所管内の70代女性1人が死亡したと発表した。新型コロナによる死亡者は県内で初めて。26日の新規感染者は弘前管内、五所川原管内の20~80代以上の男女11人で、大半が飲食店クラスター関連。一方で感染経路不明者や2次感染、3次感染者が増えており、県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は「感染状況のフェーズ(局面)は厳しくなってきている」との見方を示した。

 経路不明は新たに183~186例目まで4人増え、これまでの3人(162、169、172例目)と合わせ計7人となった。

 県によると、26日亡くなった70代女性は当初軽症だったが、18日から人工呼吸器を使用し、重症の状態が続いていた。内科の基礎疾患があった患者で、コロナによる肺炎や全身状態が悪化したという。

 県内の感染者の死亡は、入院中だった80代女性が5月に死亡したのに続き2人目。ただ、県はこの80代女性の死因を老衰と発表しており、コロナによる死亡者ではないとしていた。80代女性は上十三保健所管内の介護施設に入所していた患者とみられ、コロナの症状も重症ではなかったとされる。

 新規感染のうち1人は弘前管内の20代女性(180例目)で、県によると、医療機関の職員。クラスター関連とみられる感染者の同居人で、医師ではない。濃厚接触者は調査中だが、患者との接触があったとしても限定的とみられるという。県は不特定多数の接触者が疑われる状況ではないとして、現時点で医療機関名は公表していない。

 このほか2人は、院内感染が起こった弘愛会病院(弘前市)の職員の知人(187例目)や同居人(189例目)で、飲食店クラスターを起点とした3次感染者。現時点で3次感染は154例目を含め計3人に増えた。

 弘愛会病院の職員、入院患者計178人の再検査では、26日午後5時半現在、102人まで検査を終え、新たな感染者は確認されていない。このうち60人分は岩手県側の協力を得て検査したという。

 職員1人の感染が判明した平川市の介護老人保健施設「三笠ケアセンター」については、26日から入所者や職員の検体採取を開始した。県が濃厚接触者を調査中だが、検査対象者は依然100人以上と見込まれている。飲食店クラスターは県外確認が1人増え、計71人(客50人=県外で感染確認の5人含む、従業員21人)、2次感染などの関連を含めた感染者は計157人。県内の感染確認は累計189人となった。