青森県は23日、新たに9人(10歳未満~70代の男女)の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。このうち1人は弘前保健所管内でクラスター(感染者集団)となった弘前市の飲食店「シャモン」の従業員の知人の知人で、県内で3次感染が確認された初のケースとなった。県は「3次感染が出てくるのは今後も想定している」と説明した。飲食店クラスターは計67人(客46人=県外で感染確認の4人含む、従業員21人)、2次感染などの関連を含めた感染者は計125人となった。県内の感染確認は累計158人。

 新規感染者9人の居住地の内訳は弘前管内5人、五所川原管内1人、青森市2人、調査中1人。県は、その大半が2、3次感染を含む飲食店クラスター関連とみている。

 このうち3次感染が判明した1人は弘前保健所管内に住む50代男性。飲食店の30代女性従業員(79例目)の知人(40代女性、94例目)の知人で、50代男性と女性従業員の間には接点がなく、3次感染となった。

 また、新規感染者9人のうち2人は、既にクラスターと認定された弘愛会病院(弘前市)に勤務する30代女性職員と50代男性職員。2人とも医師ではなく、患者との接触はないという。同病院のクラスターは計9人となった。県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は「病院はしっかり感染管理をしており、そこから濃厚接触者がどんどん出るとは思っていない」と、広がりは限定的-との見方を示した。

 新規感染者のうち1人は学齢期の10歳未満、もう1人は学齢期ではない10代で、性別や行動歴は公表していない。同様に県が非公表とした10歳未満、10代の感染者は計7人に増えた。県はこれまで非公表の感染者同士の接点の有無を明らかにしていたが、23日から「接点があるかどうかも明らかにしない」と変更した。県健康福祉部の奈須下淳次長は「個人が特定される可能性を少しでも減らすため」と理由を説明。7人に関連したクラスターや多数の濃厚接触者は発生していないという。

 入院患者52人のうち、これまで軽症だった40代男性1人が新たに重症となった。40代男性は現在、人工心肺装置「ECMO(エクモ)」を使用している。重症者の数は計3人となった。

 一方、県は飲食店の利用客の数について、これまで示していた約180人から実際は少なくなる-との見通しを示した。シャモン2店舗と重複する客が判明したためで、このうち検査未着手の77人についても実数は少なくなる見込み。飲食店従業員25人の相当数が兼業しており、濃厚接触者の特定が進んでいる。