青森県は22日、新たに6人(10~60代の男女)の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。全員が弘前保健所管内で、6人中2人がクラスター(感染者集団)となった弘前市の飲食店「シャモン」の客、3人がクラスター関連の知人や職場関係者などの2次感染者。飲食店クラスターは計66人(客45人=県外で感染確認の4人含む、従業員21人)、2次感染などの関連を含めた感染者は116人となった。同保健所管内に限った感染者数は計100人に上り、12日に初めて感染者が確認されてから11日間で、管内だけでゼロから100人規模にまで一気に膨れ上がった。

 新規感染者数が1桁だったのは2日連続。県内の感染確認は累計149人となった。

 県によると、2次感染者のうち1人は、既にクラスターと認定された弘愛会病院(弘前市)に勤務する40代女性職員。当初は陰性だったが、19日に発熱などの症状が出て、検査の結果、陽性と判明した。医師ではなく、患者との接触はないという。同病院のクラスターは計7人となった。

 新規感染者6人のうち、利用客と2次感染者計5人を除いた1人は10代。学齢期ではなく、個人の特定を防ぐため、性別や行動歴、感染者との関係などは非公表とした。同様の理由で県が非公表とした10代の感染者は計5人で、それぞれに接点はないという。

 入院者数は51人。このうち重症者は2人、中等症者は5人で前日と変わらなかった。宿泊・自宅療養を終えた人は前日から3人増えて計6人となった。

 飲食店クラスターの濃厚接触者について、県は「感染が判明している人の分については把握できている」と説明。封じ込めに向けた材料がある一方、利用客約180人のうち検査未実施の81人については、大半と連絡がとれていないという。

 県健康福祉部の奈須下淳次長は「2次感染、3次感染の可能性は否定できない」と指摘。一方、県の基準では職業などが公表されないため、自分も濃厚接触者に当たるのか、住民の判断材料に乏しいのが現状だ。

 奈須下次長は「外側(2、3次感染)になるほど、自分ではないかと自覚するのは難しい」と実情を認め「心当たりのある人が勇気を持って話すことで、さらなる広がりを止められると思う」と述べた。

 また、県は、急増する感染者に対応するため、弘前保健所管内に宿泊療養施設の整備を進めていることを明らかにした。運用時期は未定。