青森県は21日、新たに9人(未就学~70代の男女)の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。全員が弘前保健所管内で、9人中2人がクラスター(感染者集団)となった弘前市の飲食店「シャモン」の客、7人がクラスター関連の同居人や知人などの2次感染者。飲食店クラスターは計64人(客43人=県外で感染確認の4人含む、従業員21人)、2次感染などの関連を含めた感染者は110人となった。一方、県は「(2次感染者を含む)濃厚接触者はおおむね把握した」と、封じ込めに向けた好材料が出たことを明らかにした。

 県内の感染確認は累計143人となった。

 県によると、2次感染者7人のうち1人は、既にクラスターと認定された弘愛会病院(弘前市)に勤務する50代女性職員。当初の検査では陰性だったが、今月19日に発熱。再び検査を行い、陽性が判明した。同病院におけるクラスターは1人増えて6人となった。

 この職員は医師ではないという。県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は「行動歴も把握しており、患者との接触はない。(病院内で感染拡大が)あったとしても限定的」と説明した。

 入院者数は40人。このうち、当初軽症だった60代男性1人が新たに酸素投与が必要な中等症に悪化、中等症者の数は計5人となった。重症者は2人のまま。

 宿泊療養者は21人。また、これまで宿泊療養していた3人が「療養完了」となった。療養を終えた人が確認されたのは初めて。自宅療養者は1人。

 これまで行動歴や感染者との接点を「確認中」としていた65例目(40代男性)と109例目(50代男性)について、それぞれ既に判明した利用客の知人と確認。86例目(20代女性)は今回新たに判明した利用客の職場関係者であることが分かった。

 弘前保健所管内で初の感染者が判明した今月12日から10日間でゼロから100人規模にまで急拡大した理由について、大西医師は(1)多くの人が訪れる場所で感染が次々と成立(2)マスクをしない形で接客した可能性(3)政府の観光支援事業「Go To トラベル」をはじめ、社会生活、経済活動の維持を背景にした人の往来-など、複合的な要因が重なったとの見方を示した。