青森県弘前市内で発生した新型コロナウイルスの大規模クラスター(感染者集団)により県内の感染者は12~20日で97人と急増。受け入れ病床が逼迫(ひっぱく)してきている。県全体では185床。既に津軽圏域だけでは不足するとして、県は入院先を調整し、圏域を越えた入院はじめ、軽症者・無症状者は宿泊施設療養に振り分ける対応を急ぐ。ただ感染は今後も拡大が懸念され、県は20日、新たに宿泊療養施設を確保する方針を示した。

 県内の感染確認累計134人から退院と死亡を除いた現在の感染者は97人。このうち入院中は34人、入院調整中49人、軽症・無症状者向けの宿泊施設療養中が14人。入院中と調整中を合わせると80人以上で、県全体のコロナ病床の45%が埋まる計算となる。

 宿泊療養施設は現在、青森市、八戸市の2カ所で計130室を確保しているが県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は20日の会見で「医療体制は厳しい。青森、八戸以外にもできるだけ早く宿泊施設を増やす」と述べた。

 入院病床は重症者や重症化リスクの高い高齢者らのために一定数空けておく必要があり国は原則、軽症や無症状の患者は宿泊施設療養とするよう求めている。

 県全体で確保できた入院病床について県は20日、16日時点では165床としていたが、7日時点で187床を確保していたと訂正した。医療確保計画の目標は225床のままで達していない。