青森県は20日、新たに12人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。新規感染者数が2桁に達したのは2日連続。全員が弘前保健所管内で、12人中3人がクラスター(感染者集団)となった弘前市の飲食店「シャモン」の客、8人がクラスター関連の同居人や接触者などの2次感染者とみられている。飲食店クラスターは計62人(客41人=県外在住4人含む、従業員21人)、2次感染などの関連を含めた感染者は101人に拡大した。県内の感染確認は累計134人となった。

 弘前保健所管内で初の感染者が判明した今月12日から1週間余りで人数が急増。県健康福祉部の奈須下淳次長は飲食店クラスターについて「正確に把握はしていないが、全国的にも規模が大きい」との認識を示した。101人の中には、県外在住の客4人のほか、感染経路が全く分からない県内在住の2人(公表済み)も含まれる。

 新規感染者12人のうち、客や2次感染者とみられる11人を除く1人は学齢期の10代で行動歴や性別、感染者との関係は非公表。学齢期の10代の感染者は計4人となったが、同じ学校に通っているなど、4人の中で接点はないという。

 当初軽症だった60代男性1人が新たに酸素投与が必要な中等症に悪化、中等症患者の数は計4人となった。重症者は2人のまま。

 感染の恐れがある期間(9月28日~10月10日)に同店を利用した客約180人のうち、検査済みは69人で陽性37人、陰性32人となった。検査中は5人。100人超が特定に至っていない。

 奈須下次長は「来店から2週間以上経過し、その間無症状だった人は必要な健康観察期間を終えたと考えても差し支えない」としつつ、「無症状の間に親しい人に感染させた可能性も否定できないので、親しい人に症状が出た場合は相談してほしい」と呼び掛けた。

 飲食店における感染源特定について、県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は「引き続き調べているが、時期が経過しており、特定はかなり困難」と説明。感染の封じ込めに向け「濃厚接触者などをどこまで把握できるかというところにかかっている。難しい状況も想定されるが、不可能ではない」と強調した。