中高生18人が地元のまちづくりを考える「こども・まちづくり塾(じゅく)」が9〜10月、弘前市で行われました。最終日の9日は4グループに分かれ、同市吉野町の吉野町煉瓦(れんが)倉庫、中央弘前駅一帯を、子どもから高齢者(こうれいしゃ)までが集(つど)う楽しい場所にする提案(ていあん)をしました。
9月25日から3回にわたり、まち探検(たんけん)、グループによる議論(ぎろん)などをしました。固まったアイデアを、実物の約100分の1の大きさの模型(もけい)にして今回、発表しました。
煉瓦倉庫は、建物内にリンゴを飾るなど弘前らしい演出(えんしゅつ)をしています。煉瓦倉庫や吉野町緑地に沿(そ)って流れる土淵川に、橋を架(か)け、対岸の小さな公園と結ぶ提案もありました。
緑地に隣接(りんせつ)する中央弘前駅には駅前広場を設置(せっち)。近くの土手町で行われる弘前ねぷたまつりや煉瓦倉庫が見えるよう、かわいい展望(てんぼう)台も設(もう)けました。
弘前四中1年の石岡佑紳(ゆうしん)さん(12)は「めったにない体験なので、やってみようと応募(おうぼ)した」。同1年の工藤恭也(ゆきや)さん(13)は「模型作りが大変だった。自然を残しつつも新しい感じの街になればいいな」と話しています。
建築家の伊東豊雄さん、大西麻貴さんが講師(こうし)を務(つと)め、伊東さんは辛口(からくち)の講評(こうひょう)をしつつも「短期間ですばらしい」とたたえました。
生徒4人が30日、東京のイベント「TOKYO DESIGN WEEK」でも発表します。その一人、弘前三中1年の松尾大志(たいし)さん(13)は「自分が住んでいる街の良さを伝えたい」と意気込(ご)んでいます。