飲食店でのクラスター発生で、弘前市内の介護施設は感染防止策を強化している

 青森県弘前保健所管内で、新型コロナウイルスの感染が急激に拡大していることを受け、弘前市内の介護施設は「利用者が感染すると重症化する恐れがある」と強い危機感を持って、感染防止策を強化している。一部施設は、職員に不要不急の外出自粛を呼び掛け、面会制限を強化した。新規利用者の受け入れを一時停止した施設もある。関係者は「職員は今春から感染防止対応に追われている。強いストレスを感じている」と語る。

 弘前市の社会福祉法人は18日、緊急会議を開き、特別養護老人ホーム、デイサービス、グループホームの新規利用者の受け入れを当面、休止することを決定した。「ウイルスが、どこにあるか分からない」と担当者。さらに感染が広がればデイサービス自体を休止するという。

 市内の他のデイサービスは18日現在、感染拡大を受け、運営を中止している。従業員は「責任者不在のため詳細は答えられない」と話した。

 市内の老人保健施設は、一部の職員を自宅待機させている。職員の家族が、感染者が出た医療機関に出入りしていたためという。

 同施設はオンライン面会を早期に導入するなど感染防止に努めてきた。それが職員の家族の行動歴にまで気を回さなくてはならない事態になった。担当者は「これまでも一生懸命やってきたが、さらに緊張を強いられている」と、やるせない気持ちを吐露した。

 市内のショートステイ施設は17日、職員に不要不急の外出を避けるように通達した。「職員が施設にウイルスを持ち込むことがあってはならない」と担当者。

 玄関先で行っていた利用者と家族の面会を全面禁止にした別の施設の担当者は「高齢の利用者が感染した場合、重症化しやすい」と危機感をにじませた。

 通所施設利用者も感染を懸念し、利用を控えている。市内のデイサービス関係者は「クラスター発生が報道されて以降、利用者が1割程度減った。これからどうなるのか」と不安な様子で語った。