青森県は16日、新たに26人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。弘前保健所管内24人、青森市1人、五所川原管内1人。26人中20人がクラスター(感染者集団)となった弘前市の飲食店「シャモン」の客と従業員で、飲食店クラスターは計39人(県外の4人含め客19人、従業員20人)に急拡大した。感染した一部の従業員は他店でも勤務していたことが判明した。県は「2次感染、3次感染が広がる可能性がかなり高くなった」として、感染対策の強化を呼び掛けた。

 青森県で1日26人の新規感染はかつてない規模。県内の感染確認は累計83人となった。

 新規に判明した26人のうち1人は弘愛会病院(同市)の40代女性職員。同病院の感染者は5人となり、県は同病院でもクラスターが発生したと認定した。ただ、患者と職員ら約220人の検査では、16日までに195人の陰性を確認しており、県は病院クラスターはあまり広がらないとの見通しを示した。

 飲食店クラスターは前日までの15人から2倍以上に増加。16日は新たに客11人(県外の4人含む)、従業員13人の感染を確認した。感染の恐れがある期間(9月28日~10月10日)に利用した客は約180人に上ることも新たに分かり、感染がどこまで広がるか予断を許さない状況となった。現時点で他店と兼業していた従業員の数や店舗数は分かっていない。

 約20人としていた従業員は25人と確認。うち24人の検査を終え、陽性20人、陰性4人、検査中1人となった。従業員の陽性率は極めて高く、県は同店の感染対策の状況なども検証する。

 県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は「感染の懸念がある人はとにかくまず保健所に相談してほしい。飲食店クラスターに関連する人は、無症状の人も原則検査する」と話した。現状は症状がある人が多く、検体採取が追いついていないという。

 飲食店従業員の弘前管内40代女性の関係では、同居する10歳未満の女児(未就学)と、知人の20代女性の感染を新たに確認。15日に判明した同居人の20代男女2人に加え、計4人となった。

 感染者は大半が軽症か無症状。新規の26人はそれぞれ医療機関に入院する予定。入院患者が40人以上となるため、県は今後、軽症者の宿泊療養施設利用を調整する。