青森県は15日、新たに弘前保健所管内13人、青森市2人、上十三管内1人の計16人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。16人中12人は、既に3人の感染が判明している弘前管内の飲食店の客と従業員。県は接待を伴うこの店でクラスター(感染者集団)が発生したと断定し、店名を「クラブ 縷(る)・シャモン」「スナック シャモン」(経営者が同じ。弘前市鍛冶町21、OTTO明治屋ビル内)と公表した。この飲食店でのクラスターは現時点で15人(男性客8人、従業員7人)となった。顧客は100人以上で、クラスターが拡大する恐れがある。

 県感染症対策コーディネーターの大西基喜医師は「青森県初の飲食店クラスターで、感染規模もかつてない。家族や職場などに波及する懸念もあり、全体の規模はまだ分からないが、1人ずつ確定して全力で封じ込める」と話した。

 県は店名を公表した理由について「顧客だけで100人を超え、迅速に特定できない恐れがあり、県民に注意喚起する必要がある」としている。現地の疫学調査などを加速させるため、国にクラスター対策班の派遣を依頼する。両店は同じビルの1階と2階にあり、県は同一の飲食店と見なしている。

 1日16人の感染者発表は青森県では過去最多。うち2人は医師2人の感染が判明している弘愛会病院(弘前市)の職員で、50代と40代の女性。飲食店クラスターの12人は、弘前管内が9人(30~60代の男性客4人、従業員5人=50代女性2人と10~20代男性3人)、青森市が40代男性客2人、上十三管内が60代男性客1人。ほか2人は弘前管内の20代男女で、感染した40代女性従業員の同居人。県内の感染確認は累計57人となった。

 上十三の60代男性客は、12日に感染が分かった弘愛会病院の60代男性医師と共に、今月3日に同店を利用していた。ほかの男性客はそれぞれ7~10日に来店した(1人の来店日は調査中)。県外滞在歴の有無は分かっていない。

 15日に発表された新たな感染者16人は、1人(症状不明)を除き軽症か無症状で、それぞれ医療機関に入院する。