平山 敦士さん
佐々木孝昌さん

 

平山 敦士さん(44)無新

「まじめで実直」父譲り

 父・平山誠敏市長(77)の市長選立候補取りやめを受けて4月中旬、市長後援会の幹部から急きょ後継出馬の打診を受けた。返事を保留して悩む背中を、父の言葉が後押ししたという。「おまえには会社経営の経験がある。同年代の仲間もいる。支えがあるじゃないか−と」。出馬を断念せざるを得なかった父の無念さもひしひしと感じていた。

 それから2カ月。つじ立ちを重ねて顔はすっかり日に焼け、演説もだんだんと板に付いてきた。市の将来を見据え「人口減少、農業振興、子育て支援。改善すべき課題はたくさんある。私に政治経験はないが、知識や情報をたくさん吸収し、市の発展に向けて何をなすべきか自分なりに考えていく」と決意を語る。

 大学院修了後、エンジニアとして首都圏の製油所に勤務。5年後にUターンした。「自然が豊かで、食事もおいしい。住んでさっぱりする場所」と古里への愛着を語る。同年代の会社経営仲間とともに、地域貢献活動にも熱心に取り組む。周囲の人物評「まじめで実直」は、市のかじ取り役を3期12年間担ってきた誠敏氏の人柄とも重なる。

 中学時代から続けているホルン演奏が趣味。吹奏楽団の副団長を務め、幼稚園や保育園などでボランティア演奏を重ねている。好きな食べ物は、妻と母が作るけの汁。市内の自宅で妻(40)、ねぶたが大好きという長男(5)次男(4)と4人暮らし。44歳。

 ◇

佐々木孝昌さん(64)無新

古里の岐路 危機感強く

 古里の将来に危機感を抱き、「市政刷新」を掲げて立候補を決意した。「平山現市政で、市の借金である市債残高が150億円も増えている。箱もの行政から、借金を残さない市政運営に転換しなくてはならない。五所川原の岐路になる選挙」と力を込める。

 父の啓二氏(故人)は元県議。「やると言ったら頑としてやる。その強さを今も尊敬している」という。木村守男元知事ら保守政治家とも交流が深かった父を見て、政治への思いを膨らませた。これまでは裏方として選挙戦を支える役割を担ってきたが、満を持しての選挙初挑戦となる。

 選挙告示前のあいさつ回りでは、1日で2万〜2万5千歩を歩いたといい、市民の声に丹念に耳を傾け、政策を練り上げた。

 「まず取り組むのは1次産業振興。その上でトップセールスにより企業誘致に努め、働く場をつくる。行財政改革では、市長が範を示して給与をカットする」と強調。「市長はあくまで市民が選ぶもの。雑草だからどんどん横に根を生やし、支持の輪を広げていきたい」と組織に頼らない草の根選挙を徹底する。

 経営者としては、高齢化社会に備えてタクシー会社の全運転手にいち早くヘルパー資格を取らせたアイデアマン。ジム通いも欠かさず、ベスト体重の69キロをここ10年にわたり維持している。1男2女が独立し、市内の自宅で妻(62)と2人暮らし。64歳。