「詩の森 ぽえむ&コンサート」が11日、青森市浪岡の「王余魚沢(かれいざわ)倶楽部(くらぶ)の森」で開かれました。広々とした杉林の中で、児童・生徒や詩人による詩の朗読(ろうどく)やプロ音楽家の演奏(えんそう)を、多くの人たちが楽しみました。
市内の子どもを対象にした詩のコンクールの、入選作を本人が朗読するコーナーでは、小学1年生から中学3年生までが森をテーマにした詩を一生懸命(けんめい)に読みました。「命のすみか」という題名で「─森は命のかたまり──森の命が他の命のすみかになっているんだな─」と朗読した浪岡北小5年の小泉(こいずみ)楓佳(ふうか)さん(10)は「大勢(おおぜい)の前は恥(は)ずかしいけれど、森の中で読むのは気持ちが良かった」と話していました。
作曲・編曲(へんきょく)家でピアニストの谷川賢作(けんさく)さんは、子どもたちの詩に曲をつけて歌ってくれました。谷川さんの伴奏(ばんそう)で、弘前市の詩人・藤田晴央(はるお)さんが自作の詩を心を込(こ)めて朗読。来場者は、森の中に響(ひび)く詩と音楽の魅力(みりょく)を味わいました。
この森の持ち主で森の近くに住む船水かおるさん(81)は「森で詩を聞けるのはいいですね。これからも若(わか)い人たちが森を訪(おとず)れて喜んでくれたら」と話していました。
この催(もよお)しは今年で3年目。青森市のNPO法人「ういむい未来の里CSO」(小山内誠理事長)と、県総合(そうごう)社会教育センターが開きました。